お腹がよく痛くなる…

「お腹がよく痛くなる」そんなお悩み我慢していませんか?お腹の痛みはよくある症状です。原因は様々で、腹部の臓器の病気が考えられるものから、精神的なものまであります。診察や検査で異常がなくても痛みが続く場合もあります。

だからといって、我慢したり、よくあることだから仕方がないと、自己判断せずに医療機関で診察を受けて原因を確かめましょう。原因が分かるだけで、気持ちが楽になる方もいます。原因にあった対処法を進めて、不調を改善しましょう。

痛みはがまんせず、まずは診察を!

生活していると腹痛というのは、よくある症状ですが、原因は非常に多くあります。お腹には胃腸以外に腎臓や肝臓など多くの内臓があるためそれだけでもさまざまな原因が考えられますし、臓器だけでなく、心の問題もお腹には影響します。

お腹の痛み

食べものを消化したり、便意を感じたりするのは自律神経の働きです。ストレスで、腹痛や便秘や下痢になってしまうのは、自律神経の乱れが原因です。また、臓器が原因となる腹痛の中には手術が必要な病気もあります。痛みがある方、そして続く場合はがまんせずにまずは医療機関で診察を受けるようにしましょう。

臓器が原因となる腹痛の例

腹痛はよくある症状ですが、原因は本当にさまざま考えられます。胃や腸などの消化器系の病気以外に、循環器系や泌尿器系、婦人科系などに起因する腹痛もあるため注意が必要です。

みぞおちのあたりが痛い場合

胃炎、胃・十二指腸潰瘍、膵炎、狭心症、心筋梗塞など

中腹部が痛い場合

腸炎、腹膜炎、腸閉塞、動脈瘤破裂など

右下が痛い場合

虫垂炎、憩室炎、尿管結石、婦人科疾患など

左下が痛い場合

S状結腸軸捻転、便秘、憩室炎、尿管結石、婦人科疾患など

心の問題とお腹の関係

心理的なストレスでお腹の痛みが強くなることもあります。大事な仕事や行事など緊張や不安が強くなると 痛みが強くなることもあります。そういった場合に痛みを軽くして、下痢や便秘を改善する薬もありますので、「病気ではないから大丈夫」と我慢せず、医療機関へご相談ください。

また、過敏性腸症候群(IBS)という病気もあります。過敏性腸症候群とは、通常の検査では腸に炎症・潰瘍・内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨張感や腹痛を訴えたり、下痢や便秘などの便通の異常を感じる症候群です。

この過敏性腸症候群は、検査では異常がないことが特徴なため命には関わらないものの、患者さまが快適な日常生活を送るのを非常に難しくしてしまう深刻な病気です。一人で悩まず、まずは医師へ相談してみてください。

普段から食べ物や飲み物には注意しましょう

最後になりますが、お腹のトラブルを改善するには、普段から食べ物や飲み物に注意して生活することも大切です。お腹に刺激を与えるような香辛料が多く含まれる食品や、過剰なカフェインを含むコーヒーなどには注意が必要です。これらの食べ物は、お腹に刺激を与えるだけでなく、痔の原因にもなり得ます。

例えば、辛い食べ物やスパイスの効いた料理、刺激の強い調味料を多く含む食品は、消化器の過敏さを増加させることがあります。また、カフェインを多く含む飲み物は、腸の運動を刺激して腸の動きを活発にすることが知られています。

こういったことから、下痢を引き起こして肛門に負担がかかると、痔の原因にもなり兼ねません。食べ物や飲み物の選択には注意を払い、日ごろからお腹に刺激の少ない穏やかな食事を心がけた生活を送ることもお腹のトラブル予防につながります。お腹のトラブルを予防して安心した毎日をお過ごしいただければと思います。