注意してほしいお尻・お腹の症状

だんだんと寒くなると、痔が悪化してご来院される方がいらっしゃいます。冬は夏よりも、摂取する水分量が減ったり運動不足になることで便秘になったり、冷えることで肛門周辺の血流が悪くなったりすること等が、痔の悪化に影響していると考えられます。

ただ、お尻・お腹の症状は、痔だけでなくその他さまざまな病気の可能性もあります。「痔だと思い込んでいて検査したらがんだった」などというケースもあり、自己判断はとても危険です。

10~20代で多く発症する病気から、30代以降に発症する病気まで、本当にさまざまです。血便や下血、腹痛や下痢、そしてトイレで「何かおかしい!?」と感じたら、放置せずにお気軽にご相談いただければと思っています。

痔かもしれない?

こんなおしりの症状は痔かもしれません。悪化する前の早めの受診をおすすめします。

排便の時に出血がある・血便が出る

真っ赤な血がポタポタ垂れる・赤黒い出血がある・便の表面に血液が付着している・粘液と血液が混じる・真っ赤な血がトイレットペーパーにつく

肛門が痛い・肛門が腫れる

排便時の痛み・座ると肛門が痛い・疲れると肛門が痛む・肛門に熱感(腫れぼったい)・内外痔核に炎症を伴っている・常に痛い・激しい痛み

肛門から何かが飛び出している

やわらかい・硬い・大きく出ている

下痢や便秘で悩んでいませんか?

大腸の病気が潜んでいるかもしれません。便秘と下痢を繰り返すときは要注意です。

便秘気味になった気がする

硬い便、コロコロ便が多い・お腹にガスがたまる・出ても何だかすっきりしない・強い下剤で強制的に出さないと何日も出ない

便秘と下痢を繰り返している

形のある便がでない・便が細くなった・泥状便や水様便が多い

よくおなかが痛くなる、下痢になる

通勤途中や会議中におなかが痛くなる・ストレスや緊張を感じると急におなかが痛くなる、下痢になる、よく腹痛がある、お腹に不快感がある・食後に便意を感じる

ストレス社会・生活習慣の悪化などから急増している、機能性ディスペプシア・IBS(過敏性腸症候群)・逆流性食道炎の方も多いです。早めの検査がおすすめです。