便秘になった場合、市販のお薬に頼っている方も、多いと思います。しかし「便秘や下痢を繰り返す」などの症状は、大腸がんの初期症状であることも否定できないのが現実です。便秘になったら、医療機関への受診を進める場合とセルフケアできる場合を、簡単にご説明いたします。
医療機関での受診をおすすめする場合
以下のような症状がみられた時は、医師の診断を受けましょう。
- 突然便秘をするようになった
- 便に血や粘液が混ざっている
- 便が細くなった
- 激しい腹痛や嘔吐、発熱を伴う
- おなかにしこりがある
- 重度な便秘で、何をやっても改善しない
などの場合は、器質性便秘といって、腸に何らかの病気が存在する可能性が高いです。早急な検査が必要です。
セルフケアができる場合
便秘といってもお通じが1週間に1~2回程度ある場合には、予防のページで紹介したような食生活、排便習慣の改善、運動などを行った上で、緩下剤や整腸剤などを上手に活用して様子をみましょう。
ご心配な時は、些細なことでもお気軽にご相談下さい。大腸がんの危険年齢に差し掛かる40歳になったら、症状の有無に関わりなく、1年に1回は便潜血検査、3年に1回は大腸内視鏡検査を受けておくと安心です。